- 2026年1月12日
息切れを感じたら ― 見過ごしてはいけない体からのサイン
「少し歩いただけで息が切れるようになった」
「階段を上るのがつらい」
「以前は平気だった動作で息苦しさを感じる」
このような息切れの症状は、年齢や運動不足のせいと思われがちですが、体からの重要なサインであることも少なくありません。特に循環器(心臓や血管)の病気が隠れている場合、早めの受診がとても大切です。
息切れとはどんな状態?
息切れとは、「息が苦しい」「十分に息が吸えない」「呼吸が速くなる」といった不快な感覚を指します。医学的には「呼吸困難」とも呼ばれますが、患者さん自身が感じる主観的な症状です。
息切れは、
- 体を動かしたときに出るもの
- 安静にしていても出るもの
- 横になると悪化するもの
など、現れ方によって原因が異なります。
息切れの主な原因
息切れの原因は大きく分けて以下のようなものがあります。
① 心臓の病気
心臓は全身に血液を送るポンプの役割をしています。この働きが弱くなると、体に十分な酸素が行き渡らず、息切れが起こります。
代表的なものに
- 心不全
- 心臓弁膜症
- 不整脈
- 心筋症
などがあります。
「動くと息切れがする」「夜、横になると息苦しい」といった症状は、心臓が原因の可能性があります。
② 肺や気道の病気
肺炎、気管支喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)などでも息切れが起こります。咳や痰、ゼーゼーする呼吸を伴う場合は、呼吸器の病気が疑われます。
③ 貧血
血液中の赤血球が少なくなると、酸素を運ぶ力が低下し、軽い動作でも息切れや動悸を感じやすくなります。特に女性や高齢の方に多く見られます。
④ 運動不足・加齢・肥満
体力の低下や体重増加でも息切れは起こります。ただし、「年のせい」と自己判断せず、急に悪化した場合は注意が必要です。
こんな息切れは要注意
次のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 以前より明らかに息切れしやすくなった
- 安静時にも息苦しさを感じる
- 夜、横になると息が苦しくなる
- 足のむくみや体重増加を伴う
- 胸の痛み、動悸、めまいを伴う
これらは心臓病のサインである可能性があります。
息切れを感じたら、何科を受診すればよい?
「息切れで何科を受診すればよいかわからない」という声をよく聞きます。
動作時の息切れ、むくみ、動悸を伴う場合は循環器内科の受診をおすすめします。
循環器内科では、
- 心電図
- 心臓超音波検査(心エコー図検査)
- 胸部レントゲン
- 血液検査
などを組み合わせ、心臓が原因かどうかを詳しく調べることができます。
早期発見・早期治療が大切です
息切れは、体が発している「助けて」のサインです。特に心臓の病気は、早く見つけて適切に治療を始めることで、症状の改善や進行予防が期待できます。
「少し様子を見よう」「年齢のせいだから仕方ない」と我慢せず、気になる息切れがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
当院では、患者さん一人ひとりの症状に寄り添い、わかりやすい説明と丁寧な診療を心がけています。
息切れでお悩みの方は、早めの受診が安心につながります。
