• 2026年2月14日
  • 2026年1月12日

心臓弁膜症とは?症状・原因・治療をわかりやすく解説します

「心臓弁膜症(しんぞうべんまくしょう)」という言葉を聞いたことはありますか。健康診断や病院で「心雑音がある」と言われ、詳しい検査を勧められて初めてこの病名を知る方も少なくありません。心臓弁膜症は高齢化とともに増えており、決して珍しい病気ではありません。今回は、患者さんに向けて心臓弁膜症の基本をわかりやすく解説します。

心臓弁膜症とはどんな病気?

心臓の中には、血液の流れを一方向に保つための「弁(バルブ)」が4つあります。これらの弁がうまく開かなかったり、きちんと閉じなくなったりする状態を心臓弁膜症と呼びます。
弁の異常には主に2つのタイプがあります。
1つは弁が硬くなり、十分に開かなくなる「狭窄(きょうさく)」、もう1つは弁が閉じきらず血液が逆流する「閉鎖不全(へいさふぜん)」です。どの弁に、どのタイプの異常が起きるかによって症状や治療方針が異なります。

心臓弁膜症の主な症状

初期の心臓弁膜症では、ほとんど症状が出ないことも多く、「年のせい」「運動不足のせい」と見過ごされがちです。しかし、病気が進行すると次のような症状が現れます。

  • 少し動いただけで息切れする
  • 階段や坂道がつらくなった
  • 動悸(ドキドキする感じ)が出る
  • 足のむくみや体重増加
  • 胸の苦しさや失神

これらは心不全のサインであることもあり、早めの受診が重要です。

心臓弁膜症の原因

心臓弁膜症の原因はさまざまですが、近年増えているのは「加齢による変化」です。長年使われてきた弁が硬くなり、石灰化することで機能が低下します。そのほか、若い頃にかかったリウマチ熱の後遺症、感染症、先天的な弁の形の異常なども原因になります。

どのような検査を行うの?

心臓弁膜症の診断で最も重要なのは心エコー図検査(超音波検査)です。痛みはなく、体への負担も少ない検査で、弁の動きや逆流の程度、心臓全体の働きを詳しく評価できます。必要に応じて心電図、胸部レントゲン、血液検査などを組み合わせて診断します。

心臓弁膜症の治療法

治療は「経過観察」「薬物治療」「手術・カテーテル治療」に分かれます。
軽症の場合は、定期的な心エコーで経過をみながら、症状が出ないかを確認します。症状がある場合や心臓への負担が大きい場合には、利尿薬などの薬で心不全症状を和らげます。
さらに進行した場合には、弁を修理・交換する治療が必要になります。最近では、体への負担が比較的少ないカテーテル治療も選択肢となり、高齢の方でも治療が可能なケースが増えています。

早期発見・定期フォローが大切です

心臓弁膜症は、早期に発見し、適切なタイミングで治療を行うことで予後が大きく改善します。「息切れが気になる」「心雑音を指摘された」「高齢だから心配」といった場合は、ぜひ一度循環器専門医にご相談ください。
当クリニックでは、心エコー検査を中心に、患者さん一人ひとりに寄り添った診療を行っています。気になる症状があれば、我慢せず早めに受診することが大切です。

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