- 2026年2月7日
- 2026年1月12日
胸痛(胸の痛み)~放置してはいけない症状と受診の目安~
「胸が痛い」「胸が締めつけられる感じがする」「胸に違和感がある」
このような胸痛は、多くの方が一度は経験する症状ですが、原因はさまざまで、中には命に関わる病気のサインが隠れていることもあります。
この記事では、循環器内科の立場から
- 胸痛の主な原因
- 危険な胸痛の特徴
- すぐ受診すべき症状
- 何科を受診すればよいか
について、できるだけわかりやすく解説します。
胸痛の原因はひとつではありません
胸痛は、必ずしも「心臓の病気」だけが原因とは限りません。主に次のような原因が考えられます。
① 心臓が原因の胸痛(最も注意が必要)
- 狭心症
- 心筋梗塞
- 不整脈に伴う症状
特に心筋梗塞や狭心症では、
- 胸が締めつけられる
- 重苦しい、押されるような痛み
- 左胸から肩、腕、あご、背中に広がる痛み
といった特徴があります。数分以上続く胸痛や、安静にしても改善しない痛みは要注意です。
② 肺や胸膜の病気
- 肺炎
- 気胸
- 肺塞栓症
息を吸ったときに強く痛む、急に呼吸が苦しくなる場合は、肺の病気が疑われます。
③ 胃や食道が原因の胸痛
- 逆流性食道炎
- 胃炎
胸やけ、酸っぱいものが上がってくる感じ、食後に悪化する胸の痛みは、消化器系の病気が原因のこともあります。
④ 筋肉・骨・神経の痛み
- 肋間神経痛
- 筋肉痛
体を動かしたときや、押すと痛む場合は、心臓以外の原因であることが多いです。
こんな胸痛はすぐに受診してください
次のような症状がある場合は、早急な受診が必要です。
- 突然始まった強い胸痛
- 胸の締めつけ感が5分以上続く
- 冷や汗、吐き気、息切れを伴う
- 左腕・肩・背中・あごに痛みが広がる
- 今まで経験したことのない胸の痛み
特に、高血圧・糖尿病・脂質異常症・喫煙歴がある方は、心臓病のリスクが高いため注意が必要です。
胸が痛いとき、何科を受診すればいい?
「胸が痛いけれど、何科に行けばいいかわからない」という相談は非常に多くあります。
- 心臓が心配な胸痛 → 循環器内科
- 息苦しさを伴う → 循環器内科・呼吸器内科
- 胸やけや食後の痛み → 消化器内科
迷った場合は、まず循環器内科を受診することをおすすめします。心臓の病気を除外することが、胸痛診療の第一歩だからです。
循環器内科で行う検査
当院では、胸痛の原因を調べるために、必要に応じて以下の検査を行います。
- 心電図
- 心臓超音波(心エコー図検査)
- レントゲン検査
- 血液検査
これらを組み合わせることで、心筋梗塞や狭心症などの重大な病気を早期に見つけることが可能です。
胸痛は「様子見」が危険なこともあります
「少し休めば治るから」「忙しいから後で受診しよう」
このように胸痛を放置してしまい、重症化してから受診されるケースも少なくありません。
特に心臓の病気は、早期発見・早期治療がその後の生活や命を大きく左右します。
まとめ:胸痛を感じたら、早めの相談を
胸痛はよくある症状ですが、中には命に関わるサインが隠れていることがあります。
「いつもと違う」「不安を感じる」胸の痛みがあれば、我慢せず、早めに医療機関へご相談ください。
当クリニックでは、患者さん一人ひとりの症状に寄り添い、わかりやすい説明と丁寧な診療を心がけています。
胸痛でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。